第7回Music-Summitライブレポート 前編

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2009年6月21日。
既に梅雨入りしていた関東地方は、朝から激しい雨にさらされていた。
東京の中心といっても過言ではないここ新宿も例外ではなく、容赦無く振り続く雨に街を行き交う人々の表情も険しく感じる。

第七回Music-Summitのオープニングである午後4時30分までこの荒天が続くかと思われたが、出演者全員と、そしてなによりオーディエンスの願いが叶ったかのように何とか雨脚も弱くなってきていた。

開演時間である17時を10分程過ぎた頃、会場の突然照明が暗転。

闇に包まれた会場のステージを覆うスクリーンプロジェクターに映し出されていた「GttH」の逆十字ロゴが怪しく光を放った。

怪しい靴音が響くホラー風のSEが鳴り止むと、スクリーンが上がり爆音集団「GttH」がその姿を現した。
男性メンバーは黒ずくめ、女性メンバーはメイド服という衣装、そして何よりどう表現していいか分からない(本当にわからない!)メンバー全員に施された奇抜なメイクが会場オーディエンスの度肝を抜く。
さらに、名曲「スリラー」を激音&爆音にアレンジしたオープニング曲。コイツ等は一体全体何なのだ!何をしでかすのだ!

センターに陣取ったNo.9999(怪人MASARU)が「GttH!Go To The Hell!」の掛け声と共に、勢いの良いパフォーマンスが始まる。
ギターのNo.0000零とNo.3333サトルが激情的なギタープレイを魅せると、キーボードのNo.1107狂裸がそれに合わせるかのような素早い動きを繰り出した。
そして、センターの両脇に陣取ったNo.1117緋雪&No.1001雪火の2人のメイドは、シニカルな動きでオーディエンスを煽っている。
楽曲は概ね80年代にヒットした洋曲が中心だが、アレンジが非常に斬新でかつハードである。

約10分の転換の間を置き、「Rockin' Blues」のステージが幕を開けた。
ベースボーカル、ギター、ドラムというシンプルな3ピースで、原色のロックを展開していく。
それにしても不思議だ。
あらゆる虚飾を削ぎ落としてのステージングと演奏は、聴く者の心の底に存在する原始の鼓動を打ち鳴らしていくような気をもしてくるのだ。
前回、前々回とベースボーカルの池田氏はceolacanthというソロユニットでMusic-Summitに出演していたが、今回はバンドという化学反応を起こして更にエモーショナルになっていたように思う。
中盤に挟んだバラード曲もそれが顕著に現れ、感動的な演奏になっている。

長野からMusic-Summitの為にやってきたバンド、「Sweet Medicine」は1曲目から疾走感を持たせた楽曲で攻めてくる。
ハードなギターリフとコケティッシュな雰囲気のボーカル、そして印象的なリズム隊のノリがいきなり「只者ではない」バンドだという事を否応無しに感じさせた。
どの曲も演奏のキメがハッキリとしていて、自然と体が動いてしまう。
バンド全体の演奏能力の高さも相乗効果となり、「和製EVANESSENCE」と呼ぶに相応しい頽廃的で美しいステージが展開されていく。
それは、ヴォーカルのLυηαが描く詞世界の魅力であり、Shisho、木蓮、真殊、KAZのすけ・・・それぞれのバンドメンバーが自らのバンドの楽曲理解度を深めている証拠であろう。

そして、「Mサミの代名詞」とも言える極悪バンド、「Ark Master」のステージが始まった。
ドラムWATARUのハイハットの音と共にスクリーンが上がると、ベースTORUのウォーク系のベース音が入って来る。
ここまでは意外と思われたライブの冒頭部分も、ギターのTAISHI、KATSUYAの重いリフが鳴り響いた瞬間、筆者の脳内は「Ark Master脳」に侵食されていった!
全員が髑髏のバンダナを口に巻き、不気味さも満点である。まさに亡者達が演奏している不気味さをも醸し出しているようだ。
いきなりドラムの激しい2分打ちと共に、演奏も激しさを増し、ヴォーカルの是空の「Ark Master!」の掛け声と共に定番曲「Night Walker」が繰り出され、Ark Masterの世界が幕を開けた。
定番曲「Night Walker」は、いつもならライブのクライマックス近くに演奏される疾走曲である。そんな曲をオープニングに持って来ると言う事は、今回のライブはきっと何かあるな・・・と感じた筆者のカンは的中して、
なんと新曲を4曲演るという荒技を繰り出してきた!
「うまい棒TIME」と言える「DESTINY」は、新曲の「SILENT VOICE」に取って代わっていたが、違和感は全く無く、むしろ筆者的には以前にも増して合っていたように感じた。
ラストはバンドのマスターピースともいえる「Driving Rainに撃たれて」でArk Masternoライブは幕を閉じた。

後編へ続く

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